名付けて、ゴキ◯リホイホ◯マーケティング！！
こないだ、妻と子供と三人で街を歩いていたら、
美味しそうなドーナツを並んでる人に配ってる店があったんで、
ついつい並んでしまいました。
（僕、そんなに甘いもの好きじゃないんですけど・笑）
そのお店とは・・・、
そう、
あの「クリスピー・クリーム・ドーナツ」です。
アメリカから日本に上陸するや、
たちまち人気に火がつき、怒涛のごとく店舗を増やしているあのお店です^^
あの店では、
時間帯によっては、ドーナツを買うために並んでいる人たちに対して、
商品のドーナツをまるまる1個プレゼントしているのをご存知ですか？
あの戦略は素晴らしいですよね。
だって、並ばないと貰えないわけです。
店の横を通る時に、
並んでる人がタダで美味しそうなドーナツをみんな食べてたら、
ドーナツがそんなに好きじゃなくてもついつい並びたくなっちゃいますよね（笑）
そうやって行列を増やしているわけですね。
そして、
行列が増えると、みんな興味を持って並ぶ。
また行列が増える。
といった具合に、
どんどん並ぶ人が増えていくんですよ。
餌で釣って、店まで誘導する。
ある種、
「ゴ●ブリホイ●イ」に近いものを感じてしまいました（笑）
この、
【タダで配る】と【行列】を作る。
っていうマーケティング手法は、
本当に理に適っていて、
あの店がどんどん人気店になっているのもわかるな～って思います。
単純なことですが、
あれ考えた人、すごく頭いいですよ！！
まず、
【タダでもらう】
これを嫌いな人って多分いないですよね。
何だってタダで貰えるもんは貰っときたい！
それが人情ってもんじゃないですか？笑
ネットビジネスの世界では、
「無料オファー」なんてものが流行っていますが、
基本的に人は、
自分が持っているものをあげる（払う）のが嫌いなんです。
例えば、こんな話があります。
心理学の実験で、
あなたが持っている５つのチョコレートを私にくれたら、
私が持ってる1０個のチョコレートをあなたにあげますよ。
という質問と、
無条件で５つのチョコレートをあなたにあげますよ。
という質問を何人かの人に対して行ったそうです。
「どちらか一方を選んでください。」
と言った時に、
ほとんどの人が、後者の方、
つまり【無条件】で５つのチョコレートをもらう方を選んだんだそうです。
実はこの質問、
どちらを選んでも最終的に１０個のチョコレートを手にすることができるということに変わりありません。
にも関わらず、ほとんどの人が、
自分のチョコレートを相手に渡すのは嫌だ！と答えたんですね。
この質問、脳内ではこういう風に変換されるんです。
前者の場合、
貰える１０個ーあげる５個＝５個
後者の場合、
貰える５個＋持ってる５個＝１０個
これなら、２つ目の方がお得じゃん！！
っていうことになってしまうんですね。
でもよく考えてみてください。
前者の質問は自分のチョコレートをいくつ渡そうが、
【もらえるチョコレートの数は１０個です。】
つまり、手元に残る数も１０個なんですよ。
冷静になれば２つの質問が同じだということに気がつくのですが、
残念ながら人間は誰もが自分の持っているものを「無くす」ということに恐怖を感じてしまうように作られてしまっているんです。
だから、
【１万円で売っている１００万円稼げるノウハウ】
よりも、
【１０万円稼げる無料オファー】
にみんな飛びついてしまうわけです。
さらに、そんなにドーナツが好きじゃなくても、
無料で配られていると、まんまと並んでしまうんですね（笑）
そうやって行列が増えてくると、
単純に来客が増えるだけではなく、
別の効果が生まれてきます。
いわゆる、
「バンドワゴン効果」
ってやつです。
バンドワゴン効果っていうのは、
沢山の人がやっていることや流行しているものを見たり聞いたりすると、
自分もそれをやってみたくなるっていう心理のことです。
「・・・ああ、この店はこんなに人気なんだ」
ちょっと並んでみようかな？
という風に、
無料で貰える＆このバンドワゴン効果も重なって、
お客さんが増え続けていくわけですね。
そして、
クリスピー・クリーム・ドーナツのうまいところは、
むやみやたらに配るわけじゃないっていうところです！
人って、
タダで貰ったものってあんまり大事にしないんですよね。
例えば、
自分で買った本はちゃんと最後まで読むけど、
図書館から借りた本は、最後まで読まずに返してしまった。
こんな経験ありませんか？
あるいは、
結婚式の引出物で、カタログを貰って頼んだはいいけど、
結局使わずに押入れにしまっちゃってるなーとか・・・。
人から無料でもらったものって愛着も湧きにくいし、
あんまり大事にされないんですよね。
だから、
無料オファーでもらった教材で勉強して稼げるようになる人ってあんまりいないわけです。
そもそも勉強しないですからね。
結局、【同じ内容が書かれていたとしても】、
お金を出して買う教材でみんな勉強するわけですね。
お金を出すなら、元を取らなきゃいけない！
って思って必死にやりますから。
クリスピー・クリーム・ドーナツは、
【並んだ人にしか】配りません。
逆に言えば、
【並んでくれた】という行いに対する対価として、
ドーナツが貰えるという仕組みになっているんです。
こうすることで、
単なる貰い物から、「並ぶ」という働きに応じた対価へと、
ドーナツの価値が急上昇するわけです。
そうすると、
「価値のある物を頂けた！ありがたいな～」って思っちゃうんですね^^
こうなったら最後、
お店の中に入った時には、
「ドーナツ１個じゃなんか悪いな・・・」
「家族のおみやげに５個ぐらい買っとくか」
という具合に、まんまと客単価を上げられてしまうわけです。
これね、
実際に並んでみてドーナツを貰うとわかるんですが、
本当、１個だけとか買いづらいんですよ^^;
ここまでしてもらったなら、
食べないかもしれないけど２個買っちゃおう！
ってマジで思ってしまいます。
こういうのを、
「返報性の原理（法則）」
っていいます。
人から何かをしてもらったら、
必ずお返ししなければいけないと思う心理のことですね。
クリスピー・クリーム・ドーナツが流行る理由わかりますよね？
もうね、
これだけでもノックアウト寸前なんですけど、
更にまーだあるんですよ！！
ドーナツを買ったら、
【毎回】１個無料で貰えるクーポンが貰えるんですよ奥さん！！
・・・クリスピー・クリーム・ドーナツ、マジでえげつねえよ！
だって、
そんなんもらったら、
また行かないと勿体無いじゃないかーーー（笑）
ということで、
また週末にドーナツ屋さんで並ぶ僕が見られると思います（笑）
でも買ったらまたクーポン貰えるから、
永久コンボなんですよねこれ（笑）
ということで、
今日はマーケティングのお話でしたー。
今日の話をビジネスでどう利用すればいいのか、
センスのいいあなたならわかりますよね^^
「閃いたゼ！」というあなたは是非メールください^^
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